−−−−−(3)蝶の百名山−−−−−


初めに
以前は山の頂上近くでも、虫取り網を持った人を見かけました。高山蝶は一部の人に人気がありますが、百名山には足りないと思われるので、虫まで広げて考えることにします。
しかし、視点を変えて、山の標高のように、蝶の種類の数を指標とすれば、可能です。



相模国の自然スケッチより転載させていただきました。
http://www.geocities.jp/issun_no_mushi/kouzanchou.htm
<高山蝶>
高山蝶の定義は明確ではなく、資料によって解釈や対象が異なる。
ここでは築地書館「高山蝶」(渡辺康之氏著)の定義の13種に沿う。
(灰色文字3種以外は画像あり)

1)真性高山蝶(一生を高山帯で過ごす)4種
本州:タカネヒカゲ
北海道:ダイセツタカネヒカゲ、ウスバキチョウ、アサヒヒョウモン
2)高山分化種(一部の個体群が高山帯に全生活圏をおく)2種
本州:ミヤマモンキチョウ
北海道:カラフトルリシジミ
3)好高山種(種の生活環境の一部に高山帯が含まれるもの)4種
本州:コヒオドシ、クモマツマキチョウ、クモマベニヒカゲ、ベニヒカゲ
北海道:クモマベニヒカゲ(本州と別亜種にする説もある)
4)擬高山種(高山帯に似た環境に棲むが生活圏は森林限界より下)3種
本州:オオイチモンジ、ミヤマシロチョウ、タカネキマダラセセリ

クモマ(雲間)とつく蝶は全て上記の高山蝶の定義に含まれる。
しかしながら、ミヤマ(深山)、タカネ(高嶺)と付く蝶は上記以外に以下の種がいる。
これらは低山等にも棲息し、上の定義の高山蝶には含まれない。
ミヤマカラスアゲハ、ミヤマカラスシジミ、ミヤマシジミ、ミヤマセセリ、ミヤマチャバネセセリ、
カラフトタカネキマダラセセリ

高山蝶の見られる山
http://homepage3.nifty.com/ueyama/others/alpsbut/alpsbutterfly.html
北海道:大雪山
本州:立山、薬師岳、白馬岳、上高地、常念岳、蝶が岳、北岳、雪倉岳、小遠見山

白馬連峰の蝶類の垂直分布

白馬村HPより
http://gyosei.vill.hakuba.nagano.jp/somu/introduction/plants_and_animals/vertical_distribution.html




富山県の蝶、根来 尚さんより転載
http://www.tsm.toyama.toyama.jp/curators/negoro/tyo-1.htm
富山県からは、現在125種の蝶が知られています。

高山での撮影の「フィールド日記」が下記にあります。
岐阜県に棲息する蝶
http://echo.ruru.ne.jp/gifuchou/index.htm

蝶の生態写真」には、多くの種類の高山蝶等の色々な場所での生態写真が載せられています。
http://butterfly.sakura.ne.jp/index.html

富士山自然探訪、富士山の蝶より転載させていただきました
http://fuji.optcable.net/chou.html
富士山麓を中心に分布する温帯草原性のチョウ類
2004.6.19 御殿場市環境課主催リレーセミナー
「富士山に生息するチョウ・生息しないチョウ」静岡昆虫同好会・清邦彦先生 より

()内は食餌植物

セセリチョウ科
チャマダラセセリ(キジムシロ、ミツバツチグリ)、ギンイチモンジセセリ(ススキ)、ホシチャバネセセリ(オオアブラスキ)、ヘリグロチャバネセセリ(ヒメノガリヤス)、コキマダラセセリ(ススキ)、アカセセリ(ヒカゲスゲ)
シロチョウ科
ヒメシロチョウ(ツルフジバカマ)、ヤマキチョウ(クロツバラ)
シジミチョウ科
ハヤシミドリシジミ(カシワ)、ミヤマカラスシジミ(クロツバラ)、ゴマシジミ(ワレモコウ)、ヒメシジ(アザミなど)、アサマシジミ(ナンテンハギ)
タテハチョウ科
ヒョウモンチョウ(ワレモコウ)、ホシミスジ(シモツケ)
ジャノメチョウ科
キマダラモドキ(カモジグサ)

氷河時代に分布拡大したチョウが、現在は人為的に維持された草原に分布しており、富士山麓では朝霧高原の放牧地、自衛隊の東富士、北富士演習場などに分布します。自然の放牧地では地下茎、多年草、毒草、トゲがあるなど、家畜が嫌う植物がチョウの食餌植物となっていましたが、放牧地の管理が進んで牧草の畑になってしまったためチョウの数が減少しています。アサマシジミは絶滅したと思われ、オオウラギンヒョウモンは他県の演習場でみられるだけになりました。



番外:虫の名のつく山など
クワガタ池(毛勝山)
2010.1.27公開開始
1.30 蝶の種数を指標にする、順位表作成開始